katabamido

口の中で考える。

楽天主義の幕あけ

ヒスイカズラ@とちぎ花センター 私の人生を変えた出来事は、高校2年生の頃に車に轢かれたことだ。 2014年10月16日、その日は一足早く冬が訪れたかのように、空気がピンと張り詰めていて、遠くの磐梯山がとても鮮明に見えたことを覚えている。 事故自体は単…

一人暮らしのはじまり、書痴のおわり

有名な詩の一説(ビブリア古書堂の事件手帖だったかな) 私はかつて書痴でした。 父親も母親も読書家で、壁面本棚があるような家に暮らしていました。 小学一年生の頃に図書室で「ハリー・ポッターと賢者の石」に出会ったことをきっかけに、書痴への道を歩み…

ジムニー

脱輪した相棒@野々市(まじごめん) 2020年5月、僕の新たな相棒がやってきた。 ジムニー(JB23W)2008年式、6型で、ターボ付きのK6Aエンジンを搭載している。パートタイム4WDの5段変速で、1速の状態だとクラッチをつなぐだけで前進する頼もしい奴であ…

オーシャンズテラス柴垣

海のみえるドームテントより 怒涛の繁忙期を終えた三月三十一日のこと。 僕とジムニーはわき目もふらずに東海北陸道を北進していた。 湘南を出たのは十七時頃で、目的地は石川県の内灘にあるグランピング施設、オーシャンズテラス柴垣だ。 金沢で一泊してか…

「在宅勤務」と「すべてがFになる」

@西田幾多郎記念館 濃厚接触者になったため、在宅勤務をすることになった。 状況的には濃厚接触者だったが、無症状なうえ陰性で、自宅待機の間も元気に勤務していたので、余計な事を考える時間がたくさんあった(弊社では在宅勤務中定時退社扱いになるので…

クララとお日さま

寝床に戻る夕陽@内灘海岸 久しぶりにフィクションを読了したので、ここに記録します。 「クララとお日さま」は言わずと知れた2017年のノーベル文学賞受賞作品です。作者はカズオ・イシグロ先生というイギリス人の作家さんとのこと。 私は小さなワンルームに…

ポークソテー (富山市総曲輪:le tunnel)

朝からしとしとと降っている雨をよけるようにして、総曲輪のアーケードを歩いていると、パチンコ店から出てきたおじいさんの自転車から手袋が落ちた。 かろうじて雪は降っていないが、雨のなか素手で自転車のハンドルを握るには寒かったので、拾って手渡す。…

平凡で平凡で平凡な

私よりも大変な人は沢山いる。 医療従事者や、コロナで職や家族を失った人。アルバイトができなくなった学生さんや、観光・飲食業の皆さん。代行屋さんも大変だと思う。 本当はCOVIDー19に言及することなんて、あまりにも平凡すぎてゾッとするけれど、この言…

23歳当時の父親から将来のわが子(思春期を想定)たちへ

初めまして。 僕は、酒井龍之介です。 あなたたちがこのページを訪れるころ、僕はきっと40手前のさえないおじさんになってていることでしょう。 今交際している恋人と結婚していたとしても、恋人も僕も「親」になってしまって、もしかしたらお互いに影で小言…

拾得物の記録(乞食Ⅱ)

走り出してから、僕はふと、このおじいさんは泥棒ではないかとかんがえた。とまれ、乗せた後に気づくようでは手遅れなのだが。 運転室内はロードノイズで(それでも、新東名はましな方だけれど。)音が聞き取り辛いし、何よりシートベルトをしているから、と…

拾得物の記録(乞食 Ⅰ)

今日は自称乞食のおじさんを拾った。 恋人に会いにいく時,僕は何かと「拾いもの」をする。 「拾いもの」と書いたのには理由があって,「拾いもの」は単純な物体とは限らないからだ。 帰り道のこと、岡崎SAで休憩を終えて車に戻ろうとすると、見知らぬおじい…

このブログについて

こんにちは。 酒井龍之介です。 このブログは input、output を問わず、私が「口にしたもの、口にしたこと」を約1000文字で綴るブログです。 「読んでいただけるような質の高い文章を書き続けること」、「ぜひ触れていただきたいこと」を皆さんにお伝えする…