ジムニー
2020年5月、僕の新たな相棒がやってきた。
ジムニー(JB23W)2008年式、6型で、ターボ付きのK6Aエンジンを搭載している。パートタイム4WDの5段変速で、1速の状態だとクラッチをつなぐだけで前進する頼もしい奴である。
人気車種とあって、12年前の車ながら本体価格は84万円、走行距離は8万キロ弱だった。
前のオーナが丁寧に乗っていたのだろう、傷も汚れもほとんどなく、ぴかぴかのあずき色が可愛い。純正のまま乗られていたこともあって、ほぼ一目ぼれで購入に踏み切った次第だ。
タイヤとナビが古かったので新しいものに交換し、さらにETCをつけて、初期費用を諸々入れた状態でしめて100万円。
地場の修理工場を併設している車屋さんと関係を構築できたことを考慮すると、お値段以上の買い物をしたし、何より維持費が安上がりである。
当時社会人二年目だった身からしてみれば、なかなか計画性のない買い物をしたと思うが、祖父から譲り受けたデミオを下取りに出したお陰で生活への影響はほとんどなかった。
禁煙の有無に特記事項はなかったが、どうやら前のオーナは喫煙者だったらしく、後部座席を外したらタバコの吸い殻が落ちていた。
しかし、内装にヤニがついているようなことはなく、今も満足して乗っている。
余談ではあるが、近年電子タバコが台頭している影響で、禁煙車と喫煙車の判別は難しくなっているらしい。
そんな彼も、この2年少々で走行距離が10万キロを超えた。
1年で1万キロ強走行している計算になる。
不調らしい不調といえば1度だけプラグが故障したくらいで、それ以外は10万キロ走行した車とは思えないほど快調である。
左右の足でペダルを踏む感覚といい、不陸の多い道も高速道路もそつなくこなすところといい、ステアリングを握るたびにわくわくさせてくれる相棒だ。
シートヒータがついていたり、フォグランプがついていたり、各窓がほぼ垂直で見切りがいいところも大変も気に入っている。
燃費は落ちるが、ぼちぼちフォグランプを増設したり、ルーフキャリアを付けたりと、やってみたい改造で妄想は広がるばかりだ。
老骨に鞭を打つようで恐縮だが、僕は彼がまだまだ現役だと思っているし、きっとジムニーもまだ走れると思っているに違いない。
これからも、一緒に遠くへ走ってゆこう。たくさん面白いものを見よう。オドメータが回らなくなるまで。
今週のお題「人生で一番高い買い物」