katabamido

割りを食む。

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エッセイ

【エッセイ】掛け算が苦手

横浜のみなと 私は小学二年生のころ、算数につまづいた。 掛け算ができなかったからだ。 最近その理由に気が付いたので、ここにメモしておこうと思う。 掛け算ができなかった理由は、数字を「ものを数えるための文字」として認識していたためだ。 具体的には…

【エッセイ】燃えパン

R.I.P my croissant. 朝ごはんが燃えた。 私は普段、朝食にパンとコーヒーを摂る。 最近引っ越しをした部屋には、魚焼きグリルを備えたガスコンロがついていて、よくそれでパンを温めて食べるのだが、今日は少し目を離した隙にクロワッサンに引火して、素敵…

【エッセイ】鬼の枷

今年度を振り返ってみて、仕事に打ち込むことが難しい一年だったなと思う。 杞憂に終わったが、転職をせざるを得ない懸念があったし、自主研究の勉強もあって、仕事とプライベートの境界が曖昧で、たまらなく疲弊していた。 いつか辞めると思いながら仕事を…

【習作】春風に乗って。

ハス@熱川バナナワニ園 まだ先に進む勇気が出なくて 「この関係に名前を付けなくていいですか。」 そうお願いしたのは僕なのに。 一人の夜に声が聴きたくなる。 そんな風に思ってしまうのが嫌だった。 そんな風に思ってしまうのが怖かった。 だから名前を付…

【エッセイ】二流

師匠曰く。 何かを批判しているうちは二流らしい。 批判している余裕があったら、作品を作れとのこと。 伝えたいことがあって、どうしてもこっちを向いてほしいとき、はじめて作品に迫力が乗る。 特に僕の場合、文章を作品にしたいので、批判が直接的に批判…

【習作】自我牺牲

牺牲精神 破坏对象。 自我牺牲 放纵自己。

【エッセイ】もういい、休め。

十年来の友人達と久しぶりに電話をした。 一人は寮の同室で一年間をともに過ごし、もう一人は二つ隣の部屋に暮らしていた。 学校を卒業してからもことあるごとに連絡を取りあってはつるんでいるので、話す内容もたかが知れているが、くだらない話は楽しい。 …

【エッセイ】おみくじ「第三三番 小吉」

湘南も寒くなってきたので、ダウンジャケットを出した。 外気温は3度。もうぼちぼち年の瀬である。 ふと内ポケットを探ると、今年の1月1日に富士宮浅間大社で引いた御神籤が入っていた。 小さくたたまれたそれをぱらりとめくる。 「春くれば ふりつむ雪も…